「Venus Transit(Transit of Venus)
=ヴィーナストランジット」
つまり「金星の太陽面通過」。
金星の太陽面通過は、
本当にまれなイベントで
日食や月食以上に、
なかなか 見ることのできない現象です。
金星は 太陽の周りを
224日ほどで1まわりします。
地球と金星が一緒に
公転をスタートさせたとすると
すこ~しずつズレていき、
次にぴったりと出逢うのは「1.6年後」となります。
その次は、3.2年後・・・4.8年後・・・6.4年後・・・
そして8年後。
この5つのクロスポイントを点にしてつなぐと
見事に「五芒星☆」の形になるというのが
「ヴィーナストランジット」です。
いまのヴィーナストランジットは、
2004年6月8日からスタートして、
8年後の2012年6月6日で ☆の形になるそう。
2010・1月12日は
地球と金星が太陽を挟んで向こうとこちらになる
「外合」となりました。
いちばん金星が遠い日です。
そこから10月29日の内合、
つまり
地球と金星がクロスポイントになる日にむけて、
どんどん金星へと地球は近づいて行きます。
前回の太陽面通過は、
1874年と1882年でした。
この時期は
江戸幕府から明治政府へ大政奉還が行われ、
政権が変わり、
新しい日本の仕組みが生まれてくる時期でもあり、
伊藤博文、大隈重信、西郷隆盛といった
諸侯の活躍とともに、激動の中、
まさに現代の基礎が作られていった時代でした。
明治 7年(1874年) 警視庁発足 三宅島噴火 自由民権運動
明治 9年(1876年) 廃刀令 神風連の乱、秋月の乱、萩の乱
明治10年(1877年) 西南戦争 西郷隆盛ら敗れて自刃
明治11年(1878年) 大久保利通、紀尾井坂で暗殺
明治14年(1881年) 国会開設、板垣退助が自由党を結成
明治15年(1882年) 大隈重信が立憲改進党結成
つまり、
130年前のヴィーナストランジットの8年間で、
武家の統治から、数々の戦いを経て、
明治維新の総仕上げが行われ、現代政治体制へと
大きく変換を遂げた時代と言えます。
そして、今まさに
その8年間の奇跡の真っ最中にある
2004年6月8日から2012年6月6日、
ヴィーナストランジットの8年間で
大きな変化とともに、
私たちはまた次のステージへと
大きく変わりつつあります。
特に
今年から2012年までの3年間は、
目に見えない大きなうねりの中で、
目の前の現象だけにとらわれない、
新たな価値観、生き方を身につけることが
重要になって来ます。
*
10月には、金星逆行もあります。
(10月8日~11月19日まで)
金星逆行は、
1年半くらい~2年弱ごとに起こっています。
この時期は、
恋愛面での振り返りややり直しのほか、
経済や金融政策に大きな反転が起こりやすい
と言われています。
為替市場の上下、株の上下。
また、恋愛面で見てみると、
蠍座の金星は親密でフィジカルな恋愛を意味します。
それが逆行していきますので、
「深入りしてみたものの、ちょっと待てよ」と思ったり、
あるいは「復活愛」とか、「同窓会で再燃」とか、
何らかの大人の恋愛ドラマが展開されそうな予感。
鏡リュウジさんによると、
「金星の逆行は、約8年に一度、同じ場所で起こりますが、
これをつなぐとペンタグラム(五ぼう星)が出来上がります。
そのため、恋愛において7~8年のスパンで
転機や節目を迎える人も多いでしょう。」
とのこと。
立て替え立て直しは
すでに始まっております。
continued